皆さん、こんにちは
高崎市新町に近い玉村町にある個別指導学習塾桜花ゼミの櫻井です。
7日に13日(月)にある前期入試の倍率が発表されました。
↓以下詳細データ↓(群馬県HPより抜粋)
https://www.pref.gunma.jp/uploaded/attachment/142791.pdf
早速約10年、群馬県公立入試に関わってきた塾長による分析をしていきます。あくまで個人的意見になるのはご理解の上、一読ください<(_ _)>
倍率の数字に惑わされないで!
分析の前に、倍率データの見方についてです。群馬県前期入試は、総定員数の50%以下の人数までしか合格を出せないルールになっています。例えば・・定員200名の高校は100名までしか合格をだすことができません。前期で合格を出す人数枠は各高校で決められるため、おおよそ50%になっているところが多いですが、前橋や高崎は定員280名に対し84名、前橋女子や高崎女子は定員280名に対し70名と、合格への門戸が狭いところに志願者全員が集まるため、倍率が3倍等に跳ね上がる、というのが構図です。
したがって、単純に3倍だから倍率が高くて人気、という見方をするのではなく、これから出しますが合計定員に対し、志願者が何人いるのか、特にA選抜で受けて、ダメなら後期と決めている生徒は、最終的に何人不合格になるかたちになるのか、というのを見極めたうえで受験に臨んでいきましょう!
トップ校(前橋、高崎、前橋女子、高崎女子)
学校名 | 定員 | 12月志願者 | 前期志願者 | 前期倍率 | 後期予想倍率 |
前橋 | 280 | 325 | 291 | 3.46 | 1.03 |
前橋女子 | 280 | 326 | 292 | 4.17 | 1.04 |
高崎 | 280 | 330 | 307 | 3.65 | 1.10 |
高崎女子 | 280 | 371 | 337 | 4.01 | 1.20 |
表のとおり、そこそこの人数が12月時点での志望していた高校を違う高校に変更しています。移動先は農2、前橋南、高崎北等準トップ校あたりが有力候補だと思います。特に高崎女子は最初高かった分だいぶ減った印象ですね。それでも高崎女子は1.2倍あるので、激しい競争になるとは思います。
後期予想倍率は若干低めですが、それでも偏差値65近辺の生徒は多くいるため、このあたりが安全圏のボーダーになることには変わりありません。
準トップ校(前橋南、高崎北、高経附、桐生)
学校名 | 定員 | 12月志願者数 | 前期志願者数 | 前期倍率 | 後期予想倍率 |
前橋南 | 200 | 268 | 230 | 2.30 | 1.15 |
高崎北 | 240 | 334 | 330 | 2.75 | 1.37 |
高経附 | 245(普通科) | 388 | 348 | 3.11 | 1.42 |
桐生 | 320(理数含) | 444(理数含) | 375 | 2.93 | 1.17 |
高崎東 | 160 | 192 | 187 | 2.34 | 1.16 |
準トップ校のランクは最も人が移動するランク帯です。おおよそ30人~50人程度移動していますが、高崎北だけあまり人の移動がありません。これは、高崎市内で高崎北と高崎東の間にある公立高校がないため、チャレンジ受験をする層がある一定、いるからだと思います。ただ、前期の結果を受けて後期の受験を辞めて私立に行く、という選択もあるため、後期の志願者数が変動する可能性もあります。
桐生、高経附はもともとの志願者数が多い結果で分かりますが、前橋南の志願者数が大幅に減ったところが注目ポイントです。農2が併願入試の合否ボーダーを上げたため、農2が不合格になっている状態で、私立のランクもあまり芳しくなく、前橋南の受験をどうするか、と悩んだ方がある一定、出たところで移動があったのでは、と思っています。今の農2は準トップ校の合否ラインよりも高いので、チャレンジが難しい現実もあります。
高崎東は準トップ校ではありませんが、気になる数字として入れました。先述した農2の影響で、例年になく高い倍率になっています。さらに、ここまでくると私立に変更する生徒も少なくなってくるため、志願者数もそこまで変わりません。偏差値45あたりが安全圏になっているのが例年ですが、今年は怪しいです。偏差値50を安定して取れる学力をつけておけば、安心です。
合格安全偏差値は、前橋南→57,高崎北→60,高経附→64,桐生→60、高崎東→50だと思います。
もちろん100%ではないので、あくまで参考の一つ、目標を据えるための指標くらいの気持ちで見てください<(_ _)>
残り1か月、体調崩さず、準備をしっかりして受験に臨みましょう!( `ー´)ノ